復縁工作とは読んで字のごとし、別れそうな、もしくは別れてしまったカップルを元のさやに戻すことが目的の仕事です。名前だけ聞くとすごくうさんくさいような印象を受けてしまいますが、内容は顧客の心理によりそった仕事であり、非常にニーズの高い仕事だということができます。その仕事で一番重要なのは、依頼者との信頼関係の構築です。
ラポール形成という言葉顧客との信頼関係が大切なのは復縁屋だけのことではありません。医療の業界でも医者と患者の関係性は非常に重要視されます。医者と患者の信頼関係が、治療の進捗状況にも影響を及ぼすのです。つまり患者がどれだけ医者を信頼しているかによって病気の回復状況に変化が出てくるのです。患者が自分の担当医のことを信頼していれば信頼しているだけ治療は円滑にすすんでいきます。
逆に疑ってかかっていれば病気やケガの回復はなかなか思うようにはすすまずに予定よりも長い時間がかかってしまうのです。よって医師は患者との間に信頼に基づいた関係性を構築できるように努力しなくてはなりません。これを「ラポール形成」と言います。
医師はこの関係性を構築し、患者の病をより効率的に治療していけるように図っているわけです。復縁屋にとってのラポール形成復縁屋にとってもこれは非常に大切な考え方です。依頼主がどれだけ心を開いてくれているかによって、ミッションの成功率は格段にかわってきます。どれだけ数多くの面談をかさねていたとしても、その面談の場で嘘をつかれていたとしたらそれは全く無意味のものとなってしまいます。
復縁屋の一番最初の仕事とは、依頼人との間にどれかで親密な人間関係を構築できるか、というものになっていくと思います。医師の場合のラポール形成とは、病気に対する患者の相対し方や、どれだけ真剣に治療に取り組むか、などに作用しますが、復縁屋の場合は、依頼者が絶対に人には言いたくないようなことでも、復縁屋を信頼して相談できるかどうか、という部分にかかわってきます。
実際、復縁屋が知っておくべきだった情報を知らされていなかったことで工作が失敗してしまう例もあるのです。関係性をどれだけ密なものにできるかが、成功率、スピード、その結果の料金相場にも影響を及ぼしていきます。